Etymotic Research ER-4のリケーブル
最近はEtymotic Research ER-4のおかげで通勤時間が充実しています。聴き込むほどにER-4の音質の良さに感動します。しかし、ケーブルに関しては以下の不満が...
- ケーブルが長すぎる上、ER-4PからER-4Bに変換するための直列抵抗アダプタを介しているので、取り回しが煩雑。
- タッチノイズ多すぎ。ツイストペアのケーブルが襟にあたる都度に大きくて不快なノイズを発します。
- 装着した姿が情けない。耳からほぼ直角に黒いケーブルが出ている。
これらを解消するためにリケーブルを試みました。ケーブルを耳の裏に通す、いわゆるシュア掛けを想定した形状に制作します。まずは部品調達。
直列抵抗:
ER-4のケーブルには分岐部が大きな塊になっていて、ここに直列抵抗が入っているらしい。分解した内容を公開しているサイトによると、カーボン抵抗が利用されているようです。ER-4PとER-4Sはドライバが同一で、直列抵抗値だけが違うとのこと。前者は22Ω、後者は100Ω。Webサイトを検索して調べてみると、音声信号経路上の直列抵抗は音質に大きな影響があり、品種の比較レポートが上がっていたりします。これを参考に、今回は100Ωの薄膜チップ抵抗をBispaで購入しました。
ER-4のケーブルには分岐部が大きな塊になっていて、ここに直列抵抗が入っているらしい。分解した内容を公開しているサイトによると、カーボン抵抗が利用されているようです。ER-4PとER-4Sはドライバが同一で、直列抵抗値だけが違うとのこと。前者は22Ω、後者は100Ω。Webサイトを検索して調べてみると、音声信号経路上の直列抵抗は音質に大きな影響があり、品種の比較レポートが上がっていたりします。これを参考に、今回は100Ωの薄膜チップ抵抗をBispaで購入しました。
ケーブル:
オヤイデ電気のヘッドフォン用102SSC平行シールドケーブル(HPC-26T V2)を選択。外径2mmでイヤホンにとっては若干太くて固めですが、耐久性が高そうな点を評価。
オヤイデ電気のヘッドフォン用102SSC平行シールドケーブル(HPC-26T V2)を選択。外径2mmでイヤホンにとっては若干太くて固めですが、耐久性が高そうな点を評価。
ER-4のコネクタ:
ER-4自体、ケーブルと本体は2ピンのコネクタで接続する仕様ですが、ピンの大きさが非対称で特殊な仕様。穴の間隔は2.54mmで、電子部品で使用する一般的なピンヘッダーが使用できそうですが、穴の径が大きいためそのままではブカブカで実用になりません。しかし、ピンをを若干曲げることで代用できそう。
ER-4自体、ケーブルと本体は2ピンのコネクタで接続する仕様ですが、ピンの大きさが非対称で特殊な仕様。穴の間隔は2.54mmで、電子部品で使用する一般的なピンヘッダーが使用できそうですが、穴の径が大きいためそのままではブカブカで実用になりません。しかし、ピンをを若干曲げることで代用できそう。
3.5㎜プラグの装着:
ここは説明の必要はないと思います。普通に装着するだけ。ケーブルの根元が急角度で折れ曲がらないように3層のシュリンクチューブで段階的に被覆。
ここは説明の必要はないと思います。普通に装着するだけ。ケーブルの根元が急角度で折れ曲がらないように3層のシュリンクチューブで段階的に被覆。
コネクタ部の制作:
まず、ピンヘッダの黒い台座をずらしてピンの長さを調整。その後、グランド側(太いほう)のピンを斜めに湾曲させます。ドライバーに装着してしっかり固定できるように角度を微調整します。 ピンヘッダを基板に装着。その際に直角ではなく60度ぐらい(この角度の最適値は個人差あり)になるように傾けます。ピンを若干曲げたうえ、ピンヘッダの台座の片方をカットすれば無理なくはんだ付けできます。 ケーブルは銅線を利用して汎用基板に固定。銅線は半田で汎用基板に固定してしまいます。
ケーブルと抵抗を半田付け。
まず、ピンヘッダの黒い台座をずらしてピンの長さを調整。その後、グランド側(太いほう)のピンを斜めに湾曲させます。ドライバーに装着してしっかり固定できるように角度を微調整します。
ケーブルと抵抗を半田付け。
調整と被覆:
ここで導通確認とフィット状況を確認。ピンヘッダの装着角度に問題があれば、この段階で調節します。OKであれば、エポキシ樹脂でアルミケーブルを接着。 ケーブルを最適な形状に固定して、シュリンクチューブでケーブルを被覆。
最後にコネクタ部をシュリンクチューブで被覆して完成。
ここで導通確認とフィット状況を確認。ピンヘッダの装着角度に問題があれば、この段階で調節します。OKであれば、エポキシ樹脂でアルミケーブルを接着。
最後にコネクタ部をシュリンクチューブで被覆して完成。
使用感
- 音質に変化はない模様。カーボン抵抗から薄膜チップ抵抗に変更するとバランスが崩れるのを心配しましたが、問題なさそう。
- シュア掛けすることで、タッチノイズは減少し、Shure SE530と同じレベルに改善。
- 装着した姿は...これは価値観によりますが、個人的には改善したと思っています。ただ、手作り感満載なので評価が分かれるところかも。
- ケーブルが短くなり頑丈なので、取り扱ううえで安心感があります。
Etymotic Research ER-4は素晴らしい音質ですが、私にとっては (1)イヤピースが合わない。(2)タッチノイズが酷い。(3)装着した姿が情けない。の3大問題を抱えています。これで三つとも解決できました!
by vortexes
| 2017-04-09 13:43
| audio